一条工務店のi-smartを田んぼに建てる

一条工務店のi-smartを田んぼに建てる

一条工務店のi-smart。家作りの記録を紹介。(引き渡し:2019年8月予定)

田んぼに家を建てるには

こんにちは。にょろです。

 

私は親から譲り受ける田んぼに家を建てる予定です。

 

今このブログを見ているということはあなたも田んぼに家を建てようとしているということでしょう。

 

しかし、「土を入れて、はい、家建てます」といった簡単に建てれるものではありません。

 

田んぼや畑等に家を建てるのに必要なことを以下にピックアップしました。

田んぼや畑に家を建てるのに必要なこと

農地転用

土地には地目という土地の使用目的があり、主に以下の2つがあります。

 

  • 農地:農作をするのが目的の土地
  • 宅地:住宅を建てるのが目的の土地

 

田んぼや畑は「農地」になっています。

その為、地目を「宅地」に変更しなければいけません。

 

これが「農地転用」です。

境界立ち会い

造成をする前にどこからどこまでが自分の土地なのかを決定する必要があります。

 

その為には、全ての隣接した土地の持ち主と

農業委員会を招集し土地の境界を確認し合意のもと決定していきます。

 

書面として結果が残るので将来的に揉め事になるのを回避できます。

 

お役所仕事なので基本的には平日にしか対応してくれませんが、安心して生活する為にも必ず実施してください。

地盤調査

家を建てる前に地盤の性質や強度を確認します。

 

地盤が軟弱だと建物が傾いたり窓や扉が開きづらくなったり、基礎や外壁などにひびが入ったりすることがあります。

 

一度家を建ててしまうと家の下の地盤改良は難しいので必ず調査しましょう。

 

一条工務店は無料で調査してくれます。

nyoroichijo.hatenablog.com

分筆

分筆とは1つの土地を2つ以上に分けることです。

 

例えば、300坪の田んぼがある場合、150坪を宅地として農地転用、残りの150坪は農地のままとします。

 

なぜ分筆をしないといけないかというと農地転用して住宅を建てる場合、以下の規制があります。

 

  • 農地転用する土地の面積は500㎡(約150坪)が上限
  • 家の建ぺい率(≒家を上から見た時の面積)が土地の22%以上必要

 

150坪の土地に家建てる場合、約33坪以上の建ぺい率が必要です。

 

二階建ての場合、60坪以上の豪邸になるでしょう。うらやましい・・・。

造成

当然ですが、田んぼや畑の上に直接家を建てるわけにはいきません。

 

主に下記の流れで工事が進みます。

地盤の表層改良

軟弱な地盤が残っていると、家の重みや擁壁の重さに耐えきれず長い年月を経て地盤に歪みが生じる可能性があります。安定した地盤まで掘り進めていき、安定した地盤と一体化させる為に固化材(粉体セメント)を掘り出し、土とよく混ぜて振動ローラーなどで転圧し地盤を固めます。

擁壁設置

L型擁壁やブロックを積んで土が崩れてこないようにします。

盛り土

道路の高さに合わせて擁壁内に土を入れていきます。その後転圧ローラなどで転圧していきます。これを何度も繰り返し造成工事の完了です。

これだけの工程をどうすればいいの?

田んぼを建てるのに必要なことを説明してきましたが、自分の力でやるには難しいです。

 

じゃあ、どうすればいいか?

 

全てハウスメーカに任せましょう!

 

自分で対応すれば、確実に安くはなります。しかし、個人でやるには専門知識も必要ですし労力も計り知れません。

 

また、家が建った後にトラブルが発生した場合、土地による問題か家による問題かで責任の押し付けあいになりかねません。

 

全てハウスメーカに任せれば土地、家関係なく全てハウスメーカの責任になります。

 

今後、安心して過ごす為にもハウスメーカに全て任せてみてはいかがでしょうか?

畑や田んぼを宅地にする場合の注意点

畑や田んぼを宅地にする場合、完成している宅地を購入するのとは違った注意点があります。

時間がかかる

宅地を購入するのとは違い、農地転用の申請期間や境界立ち合い、畑や田んぼを宅地にする工事やがかかかりますので当然ですが時間がかかります。

 

また、周りが田んぼの場合、水が張っている間は稲刈りまで造成工事を開始することができません。一つ遅れると予想以上に遅延していく可能性がありますのでしっかりとスケジューリングすることと心に余裕を持つことが大事です。

軟弱な地盤だと費用がかかる

畑や田んぼに家を建てる場合、地盤が軟弱だと費用が多くかかります。地盤の表層改良や家の柱状改良などが特に高額になる原因です。場合によっては普通に宅地を購入するより高くつく場合がありますので、予算には余裕を持っておいたほうがいいでしょう。

相見積もりをとろう

必ず複数社に見積りを依頼しましょう。造成工事は施工会社によって判断基準が変わります。依頼する業者が少ないと価格が適性かどうかがわかりません。

 

私は一条工務店の提携業者に依頼しましたが、一番信頼できる業者を用意したと相見積もりを取ってもらえませんでした。今思うとかなり高額だと思うので何が何でも相見積もりを取ってもらえばよかったなと思います。

 

同じ地域で田んぼを造成した方がいたのですが、かなり価格が違いました。

私:L型擁壁、100坪⇒約1200万円

近隣:L型擁壁、300坪⇒約1300円

詳細まではわかりませんが、3倍近く値段が違います。

まとめ

田んぼや畑に家を建てるということは宅地を購入して家を建てるのと比べると確実に時間や手間がかかりますし、トラブルも発生しやすいです。

 

基本的にはハウスメーカに任せればいいのですが、しっかりと自分の意見は伝え、満足のいく家づくりをしましょう。