一条工務店のi-smartを田んぼに建てる

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一条工務店のi-smart。家作りの記録を紹介。(引き渡し:2019年8月予定)

ローコストメーカをやめた理由。耐震等級の罠!?

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こんにちは、にょろです。

 

当時は大きくて広い家に住みたいと思っており、ローコストメーカを中心に検討していました。しかし、冷やかし程度に行った大手ハウスメーカに耐震について伺ったときの言葉がきっかけでローコストメーカで建てることをやめました。

耐震等級とは

耐震等級とは住宅の耐震性能を3段階にランク付けした等級のことを言います。

耐震等級は下記の2つの項目があり、ランク毎に性能が違います。

倒壊防止

耐震等級1 数百年に一度の大地震(震度6~7程度)でも倒壊・崩壊しない
耐震等級2 等級1の地震の1.25倍の力でも倒壊・崩壊しない
耐震等級3 等級1の地震の1.50倍の力でも倒壊・崩壊しない

損害防止

耐震等級1 数百年に一度の大地震(震度5強程度)でも損傷しない
耐震等級2 等級1の地震の1.25倍の力でも損傷しない
耐震等級3 等級1の地震の1.50倍の力でも損傷しない

 1.25倍、1.50倍って震度何?

耐震等級3の場合、震度5の1.50倍で震度7.5まで耐えられるのかというと勿論そんなわけありません。

 

ではどのように考えるかというと地震が発生したときに、家にかかる力を「ガル」という単位で表します。震度5強の地震で約250ガルの力が家にかかると言われています。

 

この数字をもとに計算すると、耐震等級3の場合

250ガル×1.50=375ガル

これは震度6強程度の地震に相当します。

 

わかりやすく下記にまとめておきます。

耐震等級 倒壊防止 損害防止
耐震等級1 震度6弱~7 震度5強
耐震等級2 震度6強~7 震度6弱
耐震等級3 震度7 震度6強

大手ハウスメーカの言葉とは

耐震等級3なら漠然と安心だと思っていませんか?私はそう思っていました。

 

しかし、ある大手ハウスメーカの営業から話を聞き、考えを改めました。その内容とは耐震等級の「倒壊防止」にある倒壊・崩壊しないは1回までということ。つまり、2回目、3回目の大地震では倒壊してもいいとういうことです。

 

また、1度の大地震毎に耐震性が3割低下すると言われているそうです。耐震等級3でも何度も地震が来ると簡単に倒壊してしまう可能性があるのです。

 

大手ハウスメーカにとって耐震等級3は当然で、大地震が複数回来ても住み続けることができる家にするために耐震実験を何度も何度も繰り返し行い、大地震が1回だけでなく複数回来ても大丈夫なんだとアピールしている訳なんですね。

ローコストメーカをやめた理由

ここでの内容はあくまでも私個人の意見であり、ローコストメーカ全てを否定するものではありません。

 

もし、ローコストメーカで建てた、検討しているという方は気分を害する可能性があるかもしれませんので読むのをやめることをおすすめします。

 

本題ですが、ローコストメーカに耐震について問うと家の構造や制震装置の説明をされて耐震等級3あるので安心してくださいといった内容が殆どで耐震実験はしておらず、していても最低限といった印象を持ちました。

 

間取りによっては耐震等級が下がる可能性があるハウスメーカや構造計算などで耐震等級のランクはわかるので耐震等級3相当を謳うハウスメーカもありましたが、基準を満たしているかどうかなど素人にはわかるわけもありません。当然ですが耐震等級3相当なので地震保険の割引も効きませんしね。

 

各社コストを抑える為なのでしょうが、これでは大地震が来たときに基準通り1回は倒壊せずに耐えれたとしても2回目以降耐えることができるか判断することができません。

 

ローコストと言えど家は十分に高価な買い物です。その家が大地震が2、3回きただけで簡単に倒壊してしまっては悲しすぎますよね。

 

大手ハウスメーカならば、決して倒壊しないわけではありませんが、やはり耐震実験をしっかりやっている実績があると安心できます。

まとめ

ローコストメーカでも耐震実験をしっかりやっているハウスメーカもあると思いますし、やっていなくても耐震がしっかりとされていれば問題ないと思います。

 

どのハウスメーカを選ぶかはあなたです。大地震は必ず来ますので耐震についてしっかり考えた上で納得のいく選択をしてください。